バブル期のような金利の急騰が今起きたら?急騰と急落を住宅ローンに当てはめて試算
1980年代の終わりから1990年ごろにかけて、日本の金利は数年のうちに大きく上がり、その後の数年で急速に下がりました。もし今、同じような金利の急騰と急落が起きたら、変動金利の住宅ローンはどうなるのでしょうか。当時の金利の動き方を、今の低い金利に当てはめた仮想のシナリオで試算します。
結論:5年ルールが「急騰の山」をならしてくれる
金利が急に上がって急に下がる場合、5年ルールの効果がはっきり表れます。
| 時期 | そのときの金利 | 毎月の返済 | 前の返済額との差 |
|---|---|---|---|
| 借入当初 | 0.8% | ¥136,530 | — |
| 2031年1月 | 3.8% | ¥170,663 | +¥34,133 |
| 2036年1月 | 1.0% | ¥153,638 | −¥17,025 |
借入額5,000万円・35年・元利均等返済、2026年4月借入れ。毎月の返済額が変わる時点だけを並べています。
この例では、金利がいちばん高い時期に最初の見直しが来ますが、返済額は125%ルールで当初の 約1.25倍 までしか上がりません。そして次の見直しのときには金利がすでに下がっているので、返済額も下がります。
5年ルールがなかったら
5年ルールと125%ルールがない場合は、返済額が金利の急騰にそのまま追いかけていきます。
| 時期 | そのときの金利 | 毎月の返済 | 前の返済額との差 |
|---|---|---|---|
| 借入当初 | 0.8% | ¥136,530 | — |
| 2027年4月 | 1.3% | ¥147,916 | +¥11,386 |
| 2028年4月 | 2.2% | ¥169,207 | +¥21,291 |
| 2029年4月 | 3.4% | ¥199,337 | +¥30,130 |
| 2030年4月 | 3.8% | ¥209,710 | +¥10,373 |
| 2031年4月 | 2.8% | ¥184,929 | −¥24,781 |
| 2032年4月 | 1.8% | ¥162,517 | −¥22,412 |
| 2034年4月 | 1.0% | ¥146,840 | −¥15,677 |
上と同じ条件で、5年ルール・125%ルールがない場合。
ルールがない場合、毎月の返済は最大 ¥209,710 まで上がります。ルールがある場合の最大 ¥170,663 と比べて、毎月 ¥39,047 も高くなります。
その代わり、未払利息が出る
| 毎月の返済(最大) | 未払利息の最大 | 総返済額 | 総返済額の差 | |
|---|---|---|---|---|
| 金利が据え置きの場合 | ¥136,530 | なし | 5,734.3万円 | — |
| 急騰して急落(ルールあり) | ¥170,6632031年1月〜 | 11.4万円 | 6,457.4万円 | +723.1万円 |
| 同じ(ルールなし) | ¥209,7102030年4月〜 | なし | 6,404.8万円 | +670.6万円 |
借入額5,000万円・35年・元利均等返済、2026年4月借入れ。
ルールがある場合、金利の山の時期には返済額で利息を払いきれず、最大 11.4万円 の未払利息が発生します。ただ、金利がすぐに下がるため未払利息は解消され、総返済額はルールがない場合と大きくは変わりません。
急騰が一時的なら、5年ルールと125%ルールは家計の急な負担増を防ぐクッションとして働きます。 反対に、金利が上がったまま下がらない場合は、未払利息が長く残ったり総返済額が増えたりします(未払利息の記事を参照)。
自分の条件で確かめるには
このシナリオは公開しているので、シミュレーターでそのまま自分の借入条件に当てはめられます。
試算結果は入力した条件にもとづく目安です。実際の返済額は、借入先の契約内容や端数処理などによって異なる場合があります。詳しくは免責事項をご覧ください。