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繰上げ返済と手元資金、どっちを優先する?金利の水準で変わる繰上げ返済の効果

まとまったお金ができたとき、住宅ローンの繰上げ返済に回すか、手元に残しておくかは悩ましい問題です。この記事では、繰上げ返済の効果が金利の水準によってどう変わるかを試算し、どちらを優先するかを考える材料にします。特定の運用や金融商品をすすめるものではありません。

繰上げ返済の効果は「借入金利と同じ」

繰上げ返済で減らした元金には、その後の利息がかかりません。つまり繰上げ返済は、借入金利と同じ利回りを、確実に得るのと同じだと考えられます。金利が高いほど、繰上げ返済の効果は大きくなります。

金利の水準による違い

500万円を繰上げ返済したときに減る総返済額は、金利によって次のように変わります。

  • 金利0.5%のまま:86.8万円 減る
  • 金利0.8%のまま:145.3万円 減る
  • 金利が毎年0.25%ずつ3回上がる:249.9万円 減る
当初の毎月の返済毎月の返済(最大)総返済額完済総返済額の差
金利が上がる・繰上げ返済なし¥136,530¥155,2882031年1月〜6,415.2万円2061年3月—
金利が上がる・500万円繰上げ返済¥136,530¥147,1992031年1月〜6,165.2万円2058年9月−249.9万円

借入額5,000万円・35年・元利均等返済、2026年4月借入れ。

金利が上がる場合は、繰上げ返済で減らした元金に、上がったあとの高い金利がかからずに済むため、効果が大きくなります。完済も 2年6か月 早まります。

手元に残すことの意味

一方で、繰上げ返済したお金は戻ってきません。手元にお金を残しておくことには、繰上げ返済にはない良さがあります。

  • もしものときに使える:病気・失業・家の修繕など、急な出費に備えられる
  • 金利が上がってから決められる:今すぐ繰上げ返済しなくても、金利が上がってから繰上げ返済する選択肢を残せる
  • 教育費など予定された支出に回せる:大きな出費の直前に手元資金が足りなくなるのを防げる

住宅ローン控除との関係

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)を受けている間は、年末の借入残高に応じて税金が戻ってきます。2022年以降に入居した場合、控除額は原則として年末残高の0.7%です。繰上げ返済で残高が減ると、控除額も減ることがあります。

借入金利が控除率より低い場合、控除期間中に繰上げ返済すると、減る利息より減る控除のほうが大きくなることもあります。控除の対象となる残高には上限があり、上限を超える部分は控除額に影響しないなど、条件によって変わります。詳しくは国税庁の情報や税務署で確認してください。

自分の条件で確かめるには

シミュレーターでは、繰上げ返済の時期と金額を入れると、利息がいくら減るかを確認できます。金利のシナリオを変えて、効果の違いを比べてみてください。

記事の数字は一例です。ご自身の借入額・期間・金利の推移で試算してみてください。

試算結果は入力した条件にもとづく目安です。実際の返済額は、借入先の契約内容や端数処理などによって異なる場合があります。詳しくは免責事項をご覧ください。