変動金利と固定金利、どっちが得?変動が何%まで上がると逆転するか試算
住宅ローンで多くの人が迷うのが「変動金利と固定金利、どっちにするか」です。変動金利は当初の金利が低い一方、将来上がるかもしれません。では、変動金利が何%まで上がると固定金利のほうが得になるのでしょうか。借入額5,000万円・35年の例で試算します。
金利が上がらなければ、差は大きい
まず、変動金利がずっと0.8%のままだった場合と、全期間固定1.9%を比べます。
| 当初の毎月の返済 | 毎月の返済(最大) | 総返済額 | うち利息 | 総返済額の差 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 全期間固定 1.9% | ¥163,077 | ¥163,077 | 6,849.2万円 | 1,849.2万円 | — |
| 変動 0.8%(据え置き) | ¥136,530 | ¥136,530 | 5,734.3万円 | 734.3万円 | −1,114.9万円 |
| 変動・4年かけて2%まで上がる | ¥136,530 | ¥166,3372031年1月〜 | 6,816.3万円 | 1,816.3万円 | −33万円 |
借入額5,000万円・35年・元利均等返済、2026年4月借入れ。
金利が上がらなければ、変動金利のほうが総返済額は 1,114.9万円 少なくなります。毎月の返済も ¥26,547 低く抑えられます。
固定金利を超えるまで上がっても、変動のほうが安いことがある
表の3行目は、変動金利が4年かけて2.0%まで上がり、固定の1.9%を上回ったケースです。見直し後の毎月の返済は ¥166,337 になり、固定の返済額を上回ります。
それでも、総返済額は変動のほうが 33万円 少なくなっています。金利が低かった最初の数年間に元金を多く減らせているぶん、あとから金利が上がっても利息の総額が抑えられるためです。
変動金利が何%まで上がると逆転する?
変動金利が当初0.8%から、ある時期に一度だけ上がってその後は変わらないとします。固定1.9%と総返済額が同じになる変動金利の水準は、上がる時期によって次のように変わります。
| 変動金利が上がる時期 | 固定1.9%と総返済額が並ぶ変動金利 | 当初からの上昇幅 |
|---|---|---|
| 借入れから1年後 | 1.92% | +1.12% |
| 借入れから3年後 | 2.08% | +1.28% |
| 借入れから5年後 | 2.19% | +1.39% |
| 借入れから10年後 | 2.71% | +1.91% |
| 借入れから15年後 | 3.6% | +2.8% |
借入額5,000万円・35年・元利均等返済。変動金利は当初0.8%で、表の時期に一度だけ上がってその後は変わらない場合(5年ルール・125%ルールあり)。これより高く上がると固定のほうが総返済額が少なくなります。
借入れから1年後に上がるなら、1.92% を超えると固定のほうが有利です。10年後に上がるなら、2.71% まで上がってもまだ変動のほうが総返済額は少なくなります。
金利が上がる時期が遅いほど、逆転する金利は高くなります。 低い金利で返済できる期間が長いほど、変動金利の有利さが積み上がるからです。
自分の条件で確かめるには
実際の金利や借入額で比べると、逆転する金利も変わります。比較ページでは、同じ借入条件で複数の金利シナリオを並べて、総返済額や毎月の返済額を比べられます。
記事の数字は一例です。シミュレーターで自分の借入条件を入れ、比較ページで変動と固定のシナリオを並べてみてください。
試算結果は入力した条件にもとづく目安です。実際の返済額は、借入先の契約内容や端数処理などによって異なる場合があります。詳しくは免責事項をご覧ください。