年収から見た「耐えられる金利」:返済負担率で金利上昇を考える
金利が上がると返済がいくら増えるか、は分かっても、「それで自分の家計は大丈夫なのか」は別の問題です。この記事では、年収に対する年間返済額の割合(返済負担率)を使って、金利が何%まで上がると負担が重くなるのかを試算します。
返済負担率とは
返済負担率は、年収(額面)に対する1年間の返済額の割合です。
- 返済負担率 = 年間の返済額 ÷ 年収
住宅ローンの審査では、返済負担率の上限が設けられていることが多く、無理なく返せる目安として「手取りの20〜25%程度まで」といった考え方もよく紹介されます。ただし、どこまでが安全かは、家族構成や貯蓄、ほかの支出によって大きく変わります。
金利ごとの返済負担率
この例では、借入れ当初の返済負担率は 18.2% です。金利が上がると、次のように変わります。
| 金利 | 毎月の返済 | 年間の返済額 | 返済負担率 |
|---|---|---|---|
| 0.8% | ¥136,530 | 163.8万円 | 18.2% |
| 1.5% | ¥152,628 | 183.2万円 | 20.4% |
| 2.0% | ¥164,799 | 197.8万円 | 22.0% |
| 2.5% | ¥177,518 | 213万円 | 23.7% |
| 3.0% | ¥190,772 | 228.9万円 | 25.4% |
| 3.5% | ¥204,542 | 245.5万円 | 27.3% |
| 4.0% | ¥218,811 | 262.6万円 | 29.2% |
| 4.5% | ¥233,558 | 280.3万円 | 31.1% |
借入額5,000万円・35年・元利均等返済、年収900万円(額面)。金利が当初0.8%から1年後にその水準へ上がった場合に、その金利で計算し直した毎月の返済額(5年ルール・125%ルールによる据え置きや上限は考えない)。
何%まで上がると負担が重くなる?
年収900万円の場合、返済負担率が次の水準に達する金利は以下のとおりです。
- 25%:金利 2.88%
- 30%:金利 4.21%
- 35%:金利 5.44%
この記事のシナリオ(3年で4.5%まで上がる)は、返済負担率が30%を超える厳しい想定です。実際には5年ルールと125%ルールによって返済額の上がり方はゆるやかになりますが、そのぶん未払利息が発生したり、あとの返済が重くなったりします。
額面の負担率だけで判断しない
返済負担率は額面の年収で計算されることが多いですが、実際に返済に使えるのは手取りです。額面の25%は、手取りで見るともっと大きな割合になります。
- 子どもの教育費が増える時期と、返済額の見直しが重ならないか
- 収入が減ったときにも払える水準か
- 固定資産税や修繕費など、住宅ローン以外の住まいの費用も払えるか
も、あわせて考えておく必要があります。
自分の条件で確かめるには
シミュレーターで自分の借入条件を入れ、金利を少しずつ上げたときの毎月の返済額を、手取り収入と比べてみてください。
試算結果は入力した条件にもとづく目安です。実際の返済額は、借入先の契約内容や端数処理などによって異なる場合があります。詳しくは免責事項をご覧ください。