金利が下がったら?上がったあと元に戻るケースで住宅ローン返済を試算
金利のニュースは「上がる」話ばかりが目立ちますが、金利は上がったまま戻らないとは限りません。景気が悪くなれば、また下がることもあります。この記事では、変動金利が一度上がって、数年後に元の水準に戻るケースを、借入額5,000万円・35年の例で試算します。
結論:返済額は「遅れて上がり、遅れて下がる」
5年ルールのもとでは、毎月の返済額は5年ごとにしか見直されません。これは金利が下がるときも同じです。
| 時期 | そのときの金利 | 毎月の返済 | 前の返済額との差 |
|---|---|---|---|
| 借入当初 | 0.8% | ¥136,530 | — |
| 2031年1月 | 1.8% | ¥162,830 | +¥26,300 |
| 2036年1月 | 0.8% | ¥140,240 | −¥22,590 |
借入額5,000万円・35年・元利均等返済、2026年4月借入れ。毎月の返済額が変わる時点だけを並べています。
この例では、金利がいちばん高い1.8%のときに見直しが来るため、2031年1月 に返済額は ¥162,830 まで上がります。その翌年から金利は下がり始め、2年後には元の0.8%に戻りますが、返済額が下がるのは次の見直しの 2036年1月 です。見直し後の返済額は ¥140,240 になります。
つまり、金利が下がっていても、しばらくは高い返済額を払い続けることになります。ただし、多く払った分は元金の返済に回るので、総返済額への影響は小さく済みます(このあとの表を参照)。
5年ルールがない場合
5年ルールがない場合は、返済額が金利の動きにそのままついていきます。
| 時期 | そのときの金利 | 毎月の返済 | 前の返済額との差 |
|---|---|---|---|
| 借入当初 | 0.8% | ¥136,530 | — |
| 2027年4月 | 1.3% | ¥147,916 | +¥11,386 |
| 2028年4月 | 1.8% | ¥159,534 | +¥11,618 |
| 2032年4月 | 1.3% | ¥149,164 | −¥10,370 |
| 2034年4月 | 0.8% | ¥139,851 | −¥9,313 |
上と同じ条件で、5年ルール・125%ルールがない場合。
総返済額への影響は限られる
| 当初の毎月の返済 | 毎月の返済(最大) | 総返済額 | 総返済額の差 | |
|---|---|---|---|---|
| 金利が据え置きの場合 | ¥136,530 | ¥136,530 | 5,734.3万円 | — |
| 上がって、元に戻る | ¥136,530 | ¥162,8302031年1月〜 | 6,004.5万円 | +270.2万円 |
| 同じ(5年ルールなし) | ¥136,530 | ¥159,5342028年4月〜 | 5,996.2万円 | +262万円 |
借入額5,000万円・35年・元利均等返済、2026年4月借入れ。
金利が一時的に上がったことで、総返済額は 270.2万円 増えています。ただ、金利が上がったまま戻らない場合と比べれば、影響はずっと小さく済みます。5年ルールのあり・なしによる総返済額の差は、8.2万円 とわずかです。
自分の条件で確かめるには
シミュレーターでは、金利の推移をグラフのドラッグで自由に描けます。上がったあと下がる形も、そのまま試算できます。
試算結果は入力した条件にもとづく目安です。実際の返済額は、借入先の契約内容や端数処理などによって異なる場合があります。詳しくは免責事項をご覧ください。